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【新しい働き方を知ろう!つくろう!④】人はミッションがあるから働くー株式会社ケースタイルデコレーション編

2018年1月26日

株式会社ケースタイルデコレーション(以下ケースタイルデコレーション)は、リフォーム・リノベーション工事や建物回収・回復工事や清掃業など職人たちの手によって住まいを変える会社だ。調布市で立ち上げて2年目、代表の岩田賢さん(以下岩田さん)に、働き方についてインタビューを行った。

 

自分で考えて自分で行動する、ミッションベースの仕事の任せ方

ケースタイルデコレーションは職人たちが主軸であるため、その裏方を支える事務職の人はむしろ短い時間でやって欲しいことを積み上げて働いてくれる人の方が重宝される。フルタイムではなく今回1日数時間、週3-4日ほどで働きたいという人が活躍できる場所なのだ。

事務としてオフィスに常駐して仕事をする人に任される仕事の幅も多い。お客様対応、調整連絡対応、経理事務業務からホームページなどの広報業務など手広く仕事は任される。

実際に去年1人の子育て中の女性が働き始めた。その女性が活躍していると聞いてそのディティールに耳を傾ける。

「うちの会社は家を作ったり店舗を作ったり内装を手がけたりする職人がマストで必要なのです。今回入ってもらった女性はその中で土台の部分のフォローアップをしっかりやってくれているなと思いますね」

業務の任せ方に大きな特徴があった。具体的な期限をつけないこと、そしてどのような結果を求める、ということは経営者側から言わず、結果を自分で決めさせて、それに向かって本人がどのように動くことが良いのかを考えアクションしてもらうということ。

 

「彼女は入ってきてからの半年はチラシ広告に向けて予算を組んでその広告でどれくらいの反応があったのかを春先くらいまでやり続けていました。問い合わせが来ていないときは、本人苦しいところはあったようですが、ホームページを充実させるために作り直したり、ネット広告だったり、そういったことを自分で考えて自分で実行してやってもらっています。自分が納得できる結果を出して欲しいと伝えています。そのためにどのように動けば良いかは自分で考えてくださいという形ですね。例えば今月自分が思う通りにやってみて、その結果が伴っておらず自分自身が納得いかないとする。じゃあ、来月でどうやって結果を出せるか考えて実行してください、という伝え方をしています」

 

このようにミッションそのものを当事者に渡すことによって、働いている人はどんな反応になるだろう。

まずそのミッションそのものが、「あなたはここにいて仕事をしていいんだ」というメッセージとして伝わるだろう。

そして、そこから自分と仕事の距離感を捉え直し、自分の目線でどのように前に進めるかという視点を持つだろう。

さらに、会社としてそれはどのように見えていくか、というもう1つの視座が必要になる。

業務に主体的に取り組むというのは、そのように2つの視点から見て仕事を前に進めていく行為なのだろう。

「常に伝えている言葉は、“明日も出勤したくなるような職場作りは君もできますよ”ということです。既存でいる人たちが作るだけではなく、入った君自身が作っていかないとならないですよ、と」。

岩田さんは真っ直ぐな言葉で伝えてくれた。

 

あなただからこそ任せられる。その人への信頼

「以前働いていた若い方は働いた経験があまりなかったからか『これお願いね』と任せた業務も、電話の仕方やFAXの送り方を教えてください、ということもあって、そういった働く経験によって培われているものがなかったのでうまくいきませんでしたね。彼女の場合、コミュニケーションも逐一取らなくても事務所一人でいても大丈夫そうで、時折心配になって声をかけますが『一人の方が気が楽です』と返って来ますしね」。

社会人の基礎があるということ。その経験はまるであまり大きそうに見えないものだが、全く業務経験がない人と比べるとその差はやはり明確なようだ。その社会人として働く基礎力があったこと1つ1つの業務が信頼に結びついているのだ。

「あと経営者側からざっくりとした今後のビジョンを伝えた時に、あまりに大きなビジョンだと『私には無理です』って本人がきっぱりと言ってきます」

社会で働く世にでると「できない」ということを禁じられるような空気がある。しかし実際に一緒に働く人から見るとそれは間違いだ。任した仕事ができるかどうかの判断は任す側ではなく任される側が判断することもできる。それによって、「この人には別の仕事を任せた方がいいかな」「この業務は別の人間にお願いするか」など取捨選択ができる。それは結果として任せた仕事ができなかった、という形になるよりもよっぽど前進しているのだ。

「仕事ができる即戦力」よりも「仕事をやり続ける」そういう人が欲しい

「今年は仕事ができると思っていた職人さんが辞めてしまったことがありました。今また新しい人が入り体制を組み立て直してやっていますが、結果あまり悪くない状態でした。『仕事ができるかできないか』という差で今まで見てきていたのですが、考えると仕事ができる/できないという判断ではなく、できなくてもやり続けるという根気強さがある人や頑張る姿勢がある人に、これからは時間やお金をかけたいと思えてきました」。

長く働き続けることが当たり前だった時代から移り変わった今。組織にとっても同じように人を育んでいくとしたら、短距離走者よりも長距離走者として一緒に走ってくれる人を選びたいと思うのだろう。

「そういう意味では時間が短かろうと子育てしていようと、何があっても辞めないという信念がある人に対して価値はあるなと思っています」

ケースタイルデコレーションの歴史はこれからゆっくりと積み上げていくのだろう。その積み上げには、関わるさまざまな人たちとの小さなミッションベースの仕事からスタートしていくはずだ。

 


多摩地域・団体/会社概要

会社:株式会社ケースタイルデコレーション
業態・事業内容:新築工事・リフォーム増改築・リノベーション・原状回復、復帰/防水工事・物件管理、定期清掃
代表者氏名:岩田賢
住所:東京都調布市柴崎2-32-6 1F
働いている人数:10人