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【新しい働き方を知ろう!つくろう!②】その人らしさが出せる働き方を作りたいー株式会社シーズプレイス編

2018年1月26日

「人から必要とされる場所を作り続けたいんです」

株式会社シーズプレイス代表の森林育代さんからこんな言葉を受けた。株式会社シーズプレイスは認可外保育園を併設したコワーキングスペースの運営や、イベントスペースのレンタル、一時保育付きイベントや、仕事マッチングなどの事業を展開している。

団体の成り立ちも地域とのコミュニティと大きく関連していて、武蔵村山市男女共同参画センターの指定管理運営などをおこなっているNPO法人ダイバーシティコミュとFAAVO東京多摩中央などのクラウドファンディングのプラットフォーム作りや地元農家の採れたて野菜を販売運営管理する「のーかる」など立川のまちづくりに貢献してきた株式会社まちづくり立川、そして立川市子育て支援団体ワッカチッタの3社の役員が出資し立ち上げた。

地域のさまざまな人たちと手を繋ぎながらこの会社が前進していることが理解できる。保育園付きのコワーキングスペースを運営し始めたことには大きな理由があった。

 

「子どもを預けられないから働けない」を変える!保育園併設のコワーキングスペース/シェアオフィスで子育てしながら働きたい

 

内閣府が出している「子供の出生年別第1子出産前後の妻の就業経歴」という昭和60年から定点で測っているデータがあるが、この数値から見えることは、第1子出産前後に就業を継続する割合は未だ増えておらず、6割以上の女性は出産を機に離職する傾向がおおよそ30年以上も続いていることがわかる。

また、東京を中心としてここ数年大きな社会課題としてのキーワードに挙げられている「保育園待機児童」について。保育園にこどもを預けるということは、両親が働いているということ。そして東京都では「保育園に預けて働き続けたい」という親の希望が全て叶えられていないという現実が横たわっている。(上記の数値の中にも「働きたいのに働くことが選択できない」という現実的な問題も含まれる)自治体が勢力を挙げて対応しているものの、全く間に合っていないのが現状で、各自治体ごと待機児童数の数は毎年アップデートされており、自治体によって増減が変動している。シーズプレイスが在している立川市も待機児童数増加傾向の上位20位都市内に入っており、「預けて働きたくてもそれができない」人が潜在していることが理解できる。

 

このようにそもそも「働きたい」のに「働き続ける選択を取れない」人たちが今現状世の中にいる。シーズプレイスが支えたいのはそのような人たちである。

「いろいろな働き方ができる場所があればいいのに、と思いました。そのために子育て中でも働きたい人が働くことができる“コワーキングスペース”という場所をつくる。このように子どもを預けられる託児付き、保育園を併設させるということは必要に考えて作りました」

 

子育て中の人が組織の8割以上。短時間勤務が普通。だからこそできる働き方がある。

 

「フルタイムの人がほぼいないですね、多くのスタッフが子育て中なので。シフトなどの管理は大変ですが、だからこそ情報共有はとても大切にしています」

40名近く在籍している社員のほとんどが短時間勤務社員。それゆえに人の管理はフルタイムだけを全部雇っている企業のやり方とは当然違うし、だからこそ力をかけなければならないところもある。工夫もたくさんあるようだ。

例えば、仕事は誰がどこまで担当できるかを明確にしていること、マニュアルを含め仕事の内容が見える化されているのでできる/できないのジャッジが可能であること。そうやって関わる人たちが今どんな仕事をしているかが理解できるようになっていること、それは当事者だけが必要な視点ではなく、マネジメントする側にとっても必要だ。

「コミュニケーションをとる時間を多くとっていますね。仕事を共有していると必然的に他者とコミュニケーションを取らないとできないことも多いので、スタッフもマネジメントもそこは意識しています。また、入社時、3ヶ月後、半年後、決算期、私や役員などと共に面談の時間をとり、マネジメント側とのコミュニケーションの時間も大事にしています」

シーズプレイスさんに伺ってみて、そのコミュニケーションをとっているという事実は実感することが何度もある。マネジメント側である社長、役員らと社員とがとても密にコミュニケーションを取れていて、良い意味で垣根がない。お互い自社のミッションに共感してこの場所にいるからこそ、それぞれにブレないものがあるのがわかる。

 

私自身が当事者だった。「自分らしく生きたい」という想いの原点。

「私自身が子どもの頃から女の子はこうあるべき、と育てられなかったのです。男の子たちと普通に遊びまわり、ロックが好きでギターも弾いたり、自分が好きなことに向かって自分らしく生きてきた。でも会社に入って突然”こうあるべき”というものが突きつけられて、そんな社会の枠組みに疑問を感じたんです」

森林さんご自身も会社員として働きながら出産を経験。その後7ヶ月で復帰し営業の第一線に戻ってきたものの、当時の職場での子育てと仕事の両立の難しさに断念。働き続けたい。なのに周りからの目線はその当時は今とは違い応援やバックアップの姿勢はなかったようだ。

「母親だって自分自身の人生を大事にしてほしい。そのために子どもを預けて働くという選択肢が作れたら。自分自身も葛藤しながら通ってきた道なので、多様な価値観、働き方が受け入れられる仕組みをつくりたかった」

 

今社会に存在しているさまざまな課題。それを解決するための事業を使命として働いていくこと。そこに集うのは明確なミッションに共感した、ライフイベントを選択しながら働きたい人たちばかり。”その人らしさ”を出し合える働き方ができる場所を作り続ける様子は未来へのパワーに溢れている。

 

 


多摩地域・団体/会社概要

会社名:株式会社シーズプレイス

業態・事業内容:コワーキングスペース運営・保育園事業・地域活性事業

代表氏名:森林育代

住所:立川市錦町1-4-4サニービル2F

働いている人数:40名